8月の茹だるような暑さの中
日々の生活を憂い人生まるで終わったかのような悲壮感を漂わせて一人悶々としていた。
暑さのせいで食欲もない。
すっかり身体も猛暑の洗礼を受けたかと可能な限り寝た。
だが性欲は年中無休の休みなしらしい。
狂ったように快楽を求めるセックスに嫌気と欲望を織り混ぜながら
ただ女の身体を求めていた。
誰でも良かったのかもしれない…
来るもの拒まず、ただ精巣に溜まった精子を処理するために。
便利な世の中だと痛感する。
ネットを泳げば見られない画像や動画なんて皆無だろう。
最早そこにリアルはなかった。
人間の本能にただ正直に快楽を得たかった。
唾液でベトベトになるまでキスをして、お互いの唾液が
乾燥するときの酸味を帯びた匂いをかぎたい…
たっぷり湿らせた淫乱な秘部を下着越しにじっくりかぎたい…
溢れ出る愛液によってだらしなくなった秘部を虐めたい…
蒸せたアナルに顔を埋めて優しく淫らに罵りたい…
そんな欲求を満たしたかった。
気が付けばいつものように棄てるような時間を処理するため、
欲望の駆け込み寺でもある出会い系に泳ぎ着いた。
ここ最近のルーティンだった。
いつものように宛もなくプロフィールを見ていた。
思いがけず息を呑んだ。
『飼い主募集 24歳 女』
調教志望へつづく