正月が過ぎたとはいえ、観光地としても有名な神社は賑わいを見せていた。
もう時期立春だというのに、春の訪れを感じさせない、冷たく尖った風は容赦なく吹き付ける。
のぞみは厚手のジャケットに守られながらも、無防備な足は必死に寒さに耐えている。
車中の快感で汚した下着が寒さを増長させた。
せっかくだから、初詣の前に観光をすることになった。
バイブは入ったまま……
電源の入っていないバイブはただの違和感らしい。
人とすれ違う瞬間にバイブを暴れさせると、のぞみは俺の手を力強く握り、無言で首を横に振った。
何かを懇願するような潤んだ目は、拒絶の訴えではなく欲望の訴えだった。
周りから見ればどこにでもいる、観光地を巡るカップル……
のぞみのまんこで暴れるバイブは、お構いなしにのぞみの行動を支配し、一人で歩くことがままならない。
のぞみ 『もう…だめっ…立ってられない…』
のぞみ 『バイブ抜いてください…』
俺は聞こえない不利をしながら、観光を楽しんでいた。
のぞみは何度も懇願したが、反応が無いことに、諦めたようで必死に歩いてついてきた。
しばらくすると、のぞみの反応が静かになっていた…
どうしたのだろうか?
つづく
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